まつだ眼科形成外科|東京都狛江市

眼科一般診療をはじめ、まぶたや涙目に対する高度な治療を行います。

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眼形成診療・手術の見学を希望される医師を受け入れています

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まぶたのトラブルやなみだ目など、眼形成疾患でお悩みの方は数多くいらっしゃいます。一方で、同領域は比較的新しい専門分野であり、眼形成に特化した研修経験を有する医師が大変不足しています。そのため、適切な治療を受けられる機会が国内において少ないのが現状です。
当院では以前より眼形成疾患に対応できる医師を養成する目的で、主に母校からの医師の研修・見学の受け入れをしておりました。
この度、医局の垣根を超えて見学希望の医師を随時受け入れることにしました。当院では眼瞼下垂(小切開法を含めた切る治療 or 切らない結膜アプローチ法)や若年者の逆さまつげ治療、悪性腫瘍の再建手術といった難易度の高いまぶたの専門治療や涙道内視鏡を用いた涙管チューブ挿入、DCRなど多種多様な眼形成関連の手術を行っております。見学や研修希望の医師の方がおられましたら是非ご一報ください。
2021年10月26日 08:55

まぶたにできる怖い”できもの” 「眼瞼悪性腫瘍」 

悪性腫瘍
左上:脂腺癌     左下:扁平上皮癌  右上:基底細胞癌   右下:悪性黒色腫

まぶたにできる”しこり”や”イボ”、所謂まぶたのできものでお悩みの方は多いと思います。まぶたには実に多くの種類のできものが生じますが、分類上、ものもらいや霰粒腫に代表される炎症性のもの、嚢胞性(水風船のようなもの)のもの、その他、腫瘍性のものなどがあります。たいていのできものは”医学的に大きな問題となることは少ない”ため、異物感の症状であったり見た目として気になるようであれば手術で切除したりします。しかし、なかには決して見逃してはいけない”怖いできもの”が存在します。

写真は代表的なまぶたの悪性腫瘍になります(全て自験例です)。まぶたにも癌ができるの!?と驚かれる方もおられると思いますが、無理もありません。まぶたの悪性腫瘍は希少がん(6例未満/10万人)の扱いとされ、認知度はとても低く、眼科診療の場面においても悪性腫瘍を診察する機会は非常に限られます。そのため、非常に重要な疾患であるにも関わらず、良性のしこりとして診断されていたり、検査されずに様子見となっている例なども残念ながら存在します。しかし上記の例は、全身にできる癌と同様、局所で際限なく大きくなるだけでなく、全身へ転移をきたし最悪の場合、命に関わることもあります。早期発見、早期治療が何より大切であり、疾患の認知度を高めていく必要があります。

当院は、悪性腫瘍を含めまぶたのできものに対して豊富な治療経験があります。後日、診断のポイントや当院で行っている眼形成テクニックを用いた治療の実際についてお話ししたいと思います。


 
2021年10月21日 21:05

コンタクトレンズ長期装用による眼瞼下垂

プレゼンテーション3
上:術前  下:術後1週

男性患者さんより、「先生の書いてるブログには男性の例が少ないので参考にしずらい」とのご意見を頂いたので本日は男性例を挙げさせて頂きます(笑)。
コンタクトレンズ装用者による術前後の例になります。以前、当ブログで少し書きましたが、コンタクトレンズ長期装用(20年以上)は眼瞼下垂を発症させる危険性があります。ソフトレンズでもハードレンズでも起こりえますが、ハードレンズのほうが危険性は高いとされています。

発症機序として、① レンズ着脱の際、まぶたに触れることによる物理的要素、② レンズ装用中にまぶたの裏側から炎症が波及しまぶた内の組織が硬くなる要素、の2つが文献的に推定されています。①については、”まぶたをよくこする癖がある方は眼瞼下垂になりやすい”という事実から、その機序は理解しやすいかと思います。②についてはあまり知られていませんが、コンタクトレンズによる下垂症例を手術していると眼瞼内部の組織が硬くなっていることがしばしば経験されます。

①と②の要素のどちらがより発症に関与しているか、実は治療の観点からは非常に重要です。
多くのまぶた治療の教科書には、”コンタクトレンズによる下垂では手術に比較的容易に反応する(簡便に挙げられる)”と書いてあります。①の要素の関与が強い場合にはその通りなのですが、②の要素が強い場合、程度によっては治療への反応が非常に悪いことがあります。実際、症例の多くは①の要素の関与が強いために問題ないことが多いのですが、術前の段階では①と②を見分けることは難しいと考えられます。したがって、油断は禁物だよというお話しでした。

#写真使用にはご本人の許可を得ております。

想定される合併症:眼異物感、皮膚のたるみ、再発
費用(保険適応の場合):片側 1割負担 7200円  3割負担 21600円
2021年10月10日 09:19

埋没法(二重手術)でまぶたの重みが解消されない例 ②

プレゼンテーション4
上:術前 下:術後1週

昨日、埋没法後のまぶたの重みでご来院された方の例をご紹介しました。最近、同様の症状でお悩みの若い方が数多くご来院されるので、本日も1例(20歳女性)ご紹介します。
術前写真をご覧いただくと、(昨日の方と比較して)やや幅広いふたえが形成されてます。お若いこともあり皮膚弛緩が目立つ感じでもありません。しかし、ご本人はまぶたの重みで大変悩まれています。一体なぜ、このような訴えになるのでしょうか?

これは”まつ毛に掛かる皮膚”が原因です。人はまつ毛に負荷を感じると無意識に眉毛(まゆげ)を挙上させて視界を確保しようとします。若い方はご高齢の方と違い、眉毛を挙上させる癖がついていない(=おでこに皺がよっていない)ため、眉毛を挙上させることに負荷を感じる傾向があります。この状態に埋没法で対処する場合(あくまで、通常のふたえ幅を想定)、ふたえのくびれがしっかりしていれば通常問題となることは少ないのですが、糸の緩みとともに徐々にくびれは浅くなり、いずれまつ毛に掛かる負荷を軽減できなくなります。そうなると、埋没法で作られたふたえの線は機能的に意味をなさなくなり、”単なる皺”と変わりないことになってしまいます。

切開法の術後1週の写真をご覧いただくと、ふたえの幅は術前とおおきな変化はないものの、まつ毛に掛かる負荷が軽減され、お悩みの症状はすっかり解消されました(祝)。確実な手技が行われさえすれば、切開法の効果は埋没法とは違い永続的です。切開法に対して抵抗を感じておられる方もいると思いますが、まぶたの腫れや皮下出血は工夫しだいでかなり抑えることができますし、切開ラインも(まだ赤みはあるものの)丁寧な手術であれば周りに気付かれる心配はそれほど必要ありません(笑)。

まぶたの重みや眉毛の違和感による悩みをもつ方は、年齢を問わず多くいらっしゃいます。勇気を出して受診してみても、「若いし、まぶたは特に問題ないよ」などと言われ真面目に取り合ってもらえなかった、といった話しもよく聞かれます。
気になることがあれば、是非一度、当院へご相談にいらしてください。

#写真使用にはご本人の許可を得ております。

想定される合併症:眼異物感、皮膚のたるみ、再発
費用(保険適応の場合):片側 1割負担 7200円  3割負担 21600円
2021年10月02日 21:49

埋没法(二重手術)でまぶたの重みが解消されない例 ①

プレゼンテーション2
上:術前 下:術後1週

まぶたの重みのお悩みでご来院された20代女性の例です。
この方は以前、他院でまぶたの重みに対して、埋没法によるふたえ手術を受けたことがあるとのこと。手術直後の状態の詳細は不明ですが、現時点で言えることとして、目を開けた際のふたえの陥凹が浅くなっています。睫毛にかかる負担を軽減できないと、まぶたの重みを解消させる効果は期待できません。埋没法では機能的な観点からの永続性は難しく、その効果は手術当日が最大でそれ以降は落ちるだけということになります。

そこで、当院では切開法で対応させていただきました。術後1週の時点で、目の開きやまつ毛の向きが良好となり、目を閉じた際の陥凹も目立たないのがお分かり頂けます。切開法ですので、重みの解消効果についても永続性が期待できます。ご本人から、術後に目を開けるのが軽くなって、とても楽になりましたと喜んでいただけました。

当院で行う手技では、目元を変えるのではなく、その人らしい雰囲気を維持した自然な二重まぶたを再現できるよう心掛けております。
埋没法術後の経過が思わしくない方などいらっしゃいましたら是非一度ご相談ください。

#写真使用にはご本人の許可を得ております。

想定される合併症:眼異物感、皮膚のたるみ、再発
費用(保険適応の場合):片側 1割負担 7200円  3割負担 21600円
2021年10月02日 17:55

総合案内のパンフレットを作成しました。

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前回の「まぶた治療のパンフレット」に続いて、当院で行っているまぶたや涙目の専門治療内容を記載した「総合案内のパンフレット」を作成しました。

今回のデザインは統一感を出すため前回と同じ和柄とし、色は薄いピンク色に仕上げました。印刷も前回同様、アスクルのパプリにお願いしています。

このパンフレットがまぶたや涙目で困っている多くの方々の治療につながるきっかけになれば、この上ない幸せです。
2021年09月28日 16:32

開院から1周年を迎えました 

待合室
当院は8月3日で開院から一年が立ちました。

大きなトラブルもなくこの日を無事に迎えられたこと、この一年でお越し頂いた多くの患者さんやスタッフさんを含め当院に関わるすべての方々に改めて感謝申し上げます。

開院から院長自身が当院で執刀した手術件数は、999件(まぶた+涙道手術)でした。
大台にわずかに届かない結果(笑)でしたが、開院からまだ間もない時期にも関わらず、これほど多くの手術を当院へ任せて頂けたことに感謝すると同時に、身が引き締まる思いでおります。

これからも患者さんの満足度を少しでも高められるよう努力を重ねていく所存ですので、今後とも当院を宜しくお願いいたします。
 
2021年08月05日 13:55

まぶた治療のパンフレットを作成しました。

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当院で行っているまぶた治療の詳細を記したパンフレットがようやく出来上がりました。

院内の雰囲気に合わせて和風のデザインで作成しています。内容やレイアウトは自分達ですべて決定後、作成は当院のスタッフがやってくれました。印刷はアスクルのパプリにお願いしています。

中身はまぶた治療の実際、よくある疑問点のQ and A、治療前後の症例写真なども多数入れていますので治療を検討されている方の参考になりましたら幸いです。

来院された際は是非ご覧になってみてください。もちろんお持ち帰りも可能ですよ(笑)。
2021年07月15日 14:06

眼瞼下垂手術後の上眼瞼溝の変化について

プレゼンテーション3

今回は眼瞼下垂手術後の上眼瞼溝の変化についてご紹介します。上眼瞼溝とは眉毛部の少し下方にある凹みのことで、眼瞼下垂を発症するとこの陥凹がより目立ってきます(上眼瞼溝深化)。この上眼瞼溝の変化は、眼精疲労の原因となるだけでなく、疲れた表情や以前よりも年老いた目元に見えることから整容面における不利益に繋がります。

眼瞼下垂を発症すると、なぜ上眼瞼溝深化が生じるのか、はっきりとした定説はまだありません。多数の手術所見から推察すると、まぶた内部の脂肪組織(眼窩脂肪)が奥に引き込まれた状態となっていることと関係がありそうです。症例写真は左側のみ眼瞼下垂手術を施行した例になります。左側では手術前に見られた非常に深い上眼瞼溝の凹みが術後にだいぶ浅くなり、その結果、若々しい目元になっていることがお分かり頂けます。これは、まぶたを挙上する筋を前方に引き出し固定する際に脂肪組織も同時に引き出されることに起因します。とするならば、術式によっても上眼瞼溝の変化の程度は変わってくるかもしれません。このあたりは今後の課題とさせて下さい。

高く引き上がった左眉毛も術後には落ち着いた位置になりました。以前少しお話しした機序によって、頭痛や肩こり、眼精疲労、うつなどの精神状態も改善されることが期待できます。眼瞼下垂手術の効用には実に様々なものがありますが、視力や眼圧といった眼科的検査での数値では表しにくいことから、ともすれば”年のせい”にされてしまい治療の機会を逃してしまう場面もまだまだ多いと思われます。まぶたでお悩みの方は是非一度ご相談ください。

想定される合併症:眼異物感、皮膚のたるみ、再発
費用(保険適応の場合):片側 1割負担 7200円 3割負担 21600円 

2021年06月05日 22:24

自然な二重瞼(ふたえまぶた)作成のポイント

プレゼンテーション12

経皮膚眼瞼下垂手術で行われる二重瞼(ふたえまぶた)の作成は、まぶたの機能面や整容面の良し悪しに関わる重要な工程の一つです。様々ある眼形成手技のなかで基本的なテクニックといえますが、自然な二重瞼を作成することは決して簡単なことではありません。ここでは、二重瞼作成における整容面のポイントについて解説したいと思います。埋没法による二重瞼作成とは異なりますのでご承知おき下さい。

自然な二重瞼を作るために必要なことは何か、これに答えるためには、反対に自然ではない二重瞼を想像してみると解りやすいかも知れません。”いかにも手術を受けました(笑)”といった感じのまぶたでは、二重瞼部位の皮膚面の陥凹が強すぎるケースがほとんどです。特に目を閉じたときに目立ちやすく、これがあるとどうしても人工的な二重瞼にみえてしまいます。

そこで皮膚面の陥凹が強くなりすぎる原因について考えてみます。主に①二重瞼縫合の部位が深すぎる場合、②軟部組織を切除しすぎた場合、③皮膚切除をしすぎた場合の3つが挙げられるかと思います。このうち①と②は油断するとついやりがちなため特に注意が必要です。自然な二重瞼作成のためにはこれらに対する十分な理解が不可欠といえます。

症例写真をご覧いただくと、目を閉じた際の二重瞼部位の陥凹は自然なレベルにとどまっていることがお分かり頂けます。当院は保険診療を主としたクリニックですが、自然な仕上がり具合をご提供できるよう常に心掛けております。まぶたでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

想定される合併症:眼異物感、皮膚のたるみ、再発
費用(保険適応の場合):片側 1割負担 7200円 3割負担 21600円 

2021年06月01日 17:22
診療時間
 
AM 手術 - - 手術 -
PM - - 手術 手術 - -
9:00~12:00/14:30~17:30
「●」は9:00~13:00
休診日:火・水・日・祝日
受付開始は診療開始15分前から、受付終了は診療終了15分前まで。
手術枠では診察は行っておりません。学校検診は事前にお電話でのご予約が必要となります。
03-5761-4406
東京都狛江市和泉本町4-2-13 SANTE SAKAE 102

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