切らない眼瞼下垂手術の良い適応となるまぶたとは?
それにちなんで本日は「切らない眼瞼下垂手術」に適するまぶたはどんな状態の方であるのか解説したいと思います。
切らない眼瞼下垂手術は”皮膚をいじらない”ことが一つの特徴ですが、一方で”皮膚をいじれない”方法であるとも言い換えられます。二重幅は見た目に影響を与える大きな要素の一つといえますが、切らない手術は生来の二重線を利用した術式であり、写真を参考に手術内容を端的に表現すると広がった二重幅が狭まる形でまぶたが挙がるということになります。広めの二重幅を希望したり、新たに二重を作成することといったことはそれ単独の術式では行うことは出来ません。したがって下垂手術後にまぶたの挙げ具合を控えめとすれば二重幅は広めに残りますし、反対に挙がり過ぎれば奥二重ぎみとなります。
良い適応となるまぶたは、二重瞼でなおかつ二重幅が広く間延びして眼瞼下垂を呈した状態となります。一重瞼や二重瞼でも二重幅が狭い状態の方は皮膚弛緩の影響が出やすいため、やや不向きです。ただし、片側の眼瞼下垂の例では術式の特性上、反対側(手術をしない側)の見た目に合わせやすいことから、例え一重であったり狭い二重幅の方であっても良い適応になり得ます。
今回は二重線に関連した切らない眼瞼下垂手術のお話しでした。
2023年07月20日 07:12