術後の二重瞼(ふたえ)の幅を決める要素とは?
術後の二重幅は決める主要因には、①皮切の高さ(睫毛から何mmで切開するか)、②残りの皮膚の量、③術後のMRD、④術後の眉毛の位置が挙げられます。①は感覚的に理解できると思いますが、高い位置で切れば広い二重になりますし、低い位置で切れば狭めの二重になります。②は切開デザインのうち、上のラインから眉毛までの距離で計測します。残りの皮膚量が少なければ広い二重になりますし、多ければ狭めの二重になります。③は下垂を矯正した結果、予定したまぶたの高さまで挙がらなかった場合には広めの二重になり、予定よりも挙がり過ぎた場合には狭めの二重になります。④は眉毛の位置が下垂矯正後に下降する(通常、下垂治療後に前額部の筋はリラックスする)影響のことですが、下降程度が少ない場合には広めの二重に、多い場合には狭い二重となります。
術前に決めておける項目は①と②のみであり、③をコントロールしながら二重幅を調整していくことになります。④についてはある程度の予想は可能ですが、完全なるシミュレーションは難しいとされます。
したがって術後の二重幅を決める主要因である①~④はいずれも重要な要素といえ、これらの組み合わせの結果として決まるものであるということ、一つの要因で決まるほど術後の二重幅は単純ではないことを知っておいて頂ければと思います。
その他の要因には二重の作成方法や軟部組織の量やその処理方法、皮膚の厚みや硬さ等によっても二重幅は影響を受けますが、これらについては後日またあらためてご説明したいと思います。
2023年04月28日 13:22