まつだ眼科形成外科|東京都狛江市

眼科一般診療をはじめ、まぶたや涙目に対する高度な治療を行います。

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眼瞼下垂症手術 同意書マニュアルを執筆しました。

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臨床眼科(医学雑誌)の2020年度版 増刊号が先月発刊となりました。患者説明同意書マニュアルと題して、手術や検査に際して患者さんに説明をするうえでのポイントを解説した本になります。そのうちの、眼瞼下垂症手術(挙筋短縮術、吊り上げ術)の項目を担当させていただきました。医学雑誌ですので、一般の方は知る機会はあまりないと思いますので、本日はその内容の一部を解説します。眼瞼下垂手術を検討されている方への参考になれば幸いです。

眼瞼下垂の手術を希望される患者さんが手術の内容をよく理解するために、機能面である矯正量(どこまでまぶたを挙げるか)と整容面の変化、この2点の意思確認が大切となります。

まず、矯正量ですがどの程度の高さが良いのか、ブジー(金属製の細い棒)などを用いて瞼を持ち上げて目元の感じを確認する(事前シミュレーション)をしながら決定します。その際、もともとドライアイ(乾き目)傾向の方や高齢者などでは高く設定しすぎないように注意します。挙筋機能といってまぶたを挙げる筋の筋力が弱い場合には、希望通りの高さにまで挙がりが足りない結果となることもあります。実際の手術ではまぶたの上がり具合を確認しながら微調整(術中定量)します。ただし、手術中のまぶたの腫れや血腫(血の塊)、麻酔薬などの影響によって、定量具合と術後の高さとの間に”ずれ”が生じることも稀ですがあります。

整容面では重瞼(二重のこと)の幅についての理解が最も大切で、希望の広さを事前に確認するようにします。ただし、重瞼幅は切開ラインの高さ、重瞼の折り込みの程度、余剰皮膚量や眉毛の高さなどによっても影響を受けるので、予定した通りの幅にならないこともあります。このあたりは術者の経験に最も左右される部分といえるかもしれません。術後のまぶたの腫れや出血についてはよく質問される内容ですが、手術方法によっても変わってきます。一般的には皮膚を切開するアプローチ法では、1~2週間程度、皮膚を切開しないアプローチ法では数日~1週間程度の腫れは出ると思っていてください。

眼瞼下垂手術は機能面と美容面での両立を求められる手術であり、上記に記した内容以外にも様々なチェック項目があります。眼に優しく、美しい仕上がりのまぶたを常に提供できるように眼形成外科医は日々腕を磨いています。

眼瞼下垂の手術は保険診療の範疇においては、整容面(見た目の部分)での修正は出来ないとされているため、初回の手術が何より大切です。満足のいく結果が得られるよう上記の内容を参考にしていただき、主治医とよく相談されてから手術を受けることをお勧めします。

2020年12月18日 00:27
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